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安曇野市 / K邸 / 夫、妻、長男
ドアを開けると、異国のバルを思わせる落ち着いたイエローに風合い豊かな木のカウンター。訪れた誰もが歓声をあげるこの空間は、「食べることが大好き」というご夫妻のイメージから生まれた。「目指したのは温もりある住まい。家族が集まる食事の場は、ヨーロッパのバルのような飾らない雰囲気にしたくて」。
二人でキッチンに立つことも多いご夫妻の希望は、ダイニングテーブルを置かずカウンターのみの潔いプラン。作る人と食べる人の距離が近く、空間も広く使える。バーテンダー経験がある奥さまは、カクテルもお手のもの。夜は照明を絞り、二人でしっとりした雰囲気を楽しむ。
当初から「キッチン背面にオープン棚を作りたい」と考えていたご夫妻。ご主人が探し出したワインの木箱柄の壁紙に可動棚板を取り付け、さらにDIYでペイントと、試行錯誤しながら理想のイメージに近づけた。棚にはお気に入りのボトルやグラスが並び、二人の個性を物語る。
「こだわりをここまで形にできたのも、AIWA匠さんが柔軟に対応してくれたおかげです」。例えばイエローの塗り壁のテクスチャーは、左官職人がいくつも提案してくれた中から納得いくものをセレクト。当初は淡色の予定だったフローリングは、「より空間に合うものを」と担当者が提案したアンティーク加工品に変更し、大満足の仕上がりとなった。
ダイニングキッチンにこだわりを尽くす一方、他の空間はシンプルにしてコストダウン。予算にメリハリをつけて、心から満足いく住まいを完成させた。(ナガノの家 2018年春夏号 vol.9掲載)