塩尻市 ／ S邸 ／ 夫、妻、長女

傍らにはいつも家族の姿が。開放的な自然素材の住まい

開けた間取りが家族をつなぎ
回遊動線が家事を助ける
家族の願った理想のカタチ


　レッドパインの無垢フローリングと漆喰の塗り壁などの自然素材が織りなす明るく暖かな雰囲気と、美しい木の梁を見せた勾配天井が醸す開放的な空間の中、ぽっかりと浮かぶように見える中２階のワークスペース。ここはご主人のお気に入りの場所。「仕事中も家族の気配を感じていたい」という願い通り、ここに座ると視界にはＬＤＫがすっぽりと納まり、家族の姿が一望できる。奥さまの希望で取り入れたのは、キッチンを中心とする回遊動線。パントリーやウォークインクローゼット、サニタリースペースなどが家事の動きを考えて配され、より利便性の高い家事動線を実現させている。当初からＳご夫妻が抱いていた希望を、丁寧なヒアリングと確かな提案力で理想の住まいへと昇華させたのはＡｌＷＡ匠。ハイスペックな仕様と自然素材、そして注文住宅の自由度に惹かれて依頼を決めたという。

　その自由度の高さが現れているのはもうひとつ、玄関ホールとシューズクロークを仕切る収納を兼ねた壁だ。「靴棚を壁代わりにできれば」という構想はあったものの、靴棚の構造と通路の確保、希望にあった収容量…と課題は山積み。しかし現場スタッフの尽力もあり見事実現。「最初に思っていた以上の仕上がりとなりました」とご夫妻も大満足だという。

　そんな住まい手の希望に寄り添い、想像を上回る提案力と実現へと導いてくれる真摯な姿勢の集大成がこのＳ邸。暮らしはじめて半年ほど経つ今も、「後悔している所はひとつもありません」というほど満足度の高い、家族の理想の住まいができあがった。
（ナガノの家　Vol.16　2021年 秋･冬号掲載掲載）