☎0120-249-764
朝日村 / T邸 / 3人
稀有な存在感を放つ外観と自然素材が心地良い室内
ブラックの塗り壁に、空へ伸びるような縦長の窓がひとつ。北面ファサードにはそれ以外の窓はなく、黒一色のみ。そんなT邸は、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの思想を受け継ぎデザインされた、「オーガニックハウス」。中信地区ではAIWA匠のみが認定ビルダーだ。しかし室内に入ると雰囲気は一転。無垢の床材や漆喰の塗り壁など、自然素材たっぷりの心地良い空間が広がっている
家づくりを決めてからご夫妻が回った住宅会社は、わずか2カ月で26社に及ぶ。印象的で美しい外観をはじめ、高い技術を持つ専属大工がいること、太陽光パネルや換気システムの性能の良さなど、数ある中から同社を選ぶ決め手となった。外と内の見事な塗り壁も、同社の左官職人によるものだ。
プランでは、ご主人の希望を担当者が丁寧にヒアリングし、ひとつずつカタチに。「『できない、という言葉は使いません』と言う頼もしい言葉で、たくさんのこだわりを実現してくれました」と奥さま。例えばLDKはL字型にし、くつろぎの場と飲食の場をゆるやかにセパレート。キッチンは下がり天井にしてクロスを張り、カフェのような雰囲気に仕上げた。
「塗り壁の美しさやうっとりするようなクロスの収まりなど、細部を見る度にその奥にある躯体の美しさまで感じられるよう。職人さんからプランナーさんまで、すべての人が誠実に向き合ってくれました」とご主人。時代に左右されないデザインと職人の確かな技が融合した、永く住み続けられる住まいだ。(ナガノの家 vol.22(2024年秋冬号)掲載)