安曇野市 ／ I邸 ／ 夫婦2人＋子ども3人

外観にこだわった、3連アーチのパティオがある家。

　ホームのアナウンスが聞こえてくるほどの駅近に建つIさん宅。列車を待つ人や乗客からは、アルプスを背にした真新しい家の姿がおのずと目に入ってくる。そこでＩさんご夫妻が希望したのは、多数の人の目に触れることを意識した外観。かつプライバシーを確保したいと、デザイン住宅を得意とするサンプロ建築設計に依頼することにした。
　この土地を選んだ決め手は、通勤・通学に便の良い駅の近さと敷地の広さ。反面、通勤通学時間帯は車や自転車などが周辺をひっきりなしに通るため、「敷地内で子どもたちが安心して遊べるよう、とにかく庭を広くしたくて」とご主人。東～南側には広い庭に加えウッドデッキとパティオを設け、南欧の雰囲気を演出するとともに周囲の視線をほどよく遮る役割も果たしている。もちろん子どもたちの遊び場としても大活躍だ。
　また、アレルギーを持つ家族のために自然素材にもこだわったというI邸。「サンプロさんには、全部の夢が叶うような提案をしてもらえました」と奥さまも満足げだ。
　来年春の新学期を期に、この新居で生活を始める予定のご一家。ご主人が愛する山を間近に望みつつ、芝生の庭を子どもたちが元気に走り回る…そんな光景を思い浮かべながら、徐々に準備を進めている。「家庭菜園エリアで何を作ろうか、今から悩んでいます」と奥さま。小学2年生のお姉ちゃんは、庭の砂場がすでにお気に入り。待ちに待った暮らしが始まる来春を、家族全員で心待ちにしている。（ナガノの家　2015年春夏号　vol.3掲載）