佐久市 ／ T邸 ／ 夫、妻、長女、長男、犬1匹、猫1匹

使わないスペースがある家から、ご夫妻の老後に優しいお洒落な空間へ

　ペットの猫にひっかかれた襖や柱を修理したい…そんなきっかけから始まったというT邸のリフォーム。「話しているうちに『ここをこうしたい、あそこをこう直したい』と希望が出てきて。この際だから1階全体を改修しようということになったんです」。

　間取りのベースはそのままに、茶の間とダイニング・キッチンを一体感あるLDKにまとめ、あまり使っていなかった奥の和室を将来ご夫妻が2階に上がらなくても寝室にできる部屋に改築。縁側も居住スペースへと有効活用し、フロア全体から段差をなくした。トイレを広くし手すりを付けるなど、将来に備えてバリアフリーを意識したのも特徴だ。また断熱材を入れ、サッシには高性能な内窓を増設。お洒落かつ機能的なパネルヒーターや熱交換型換気システムを導入するなど、ご主人が希望した「冬どこにいても暖かい家」に生まれ変わった。

　ユニークなのが、庭に面したサンルームのそば打ち台。「前からここの収納に台を載せてそば打ちをしていたんですが、この機会にしっかりと造作してもらいました」とご主人。半年前から通っているそば打ち教室が今一番の楽しみと、嬉しそうに語ってくれた。（ナガノの家リフォームリノベーション　Vol.4掲載）