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小諸市 / U邸 / 夫、妻、長男
丹精込めて畑を耕す
エアリアルヨガに熱中する
思い思いに暮らしを楽しむ家
「空の広いところに住みたかったんですよね」。開口一番、そう教えてくれたのはU邸のご主人。その言葉に違わず、U邸は浅間山の裾野、周囲に遮るものが何もない高台に堂々と建っている。青空が高く澄み渡る日には、背後にそびえる浅間山をはじめ、八ヶ岳、蓼科山、美ヶ原、さらに運が良ければ富士山までぐるりと360度美しい山並みが広がる。眼下には小諸~佐久平の街並みを遥かに望める、絶好のロケーションだ。
真南に向いた横幅18.2mの大きな平屋のU邸は、この広々とした見晴らしの良い立地の魅力を存分に生かした家。南向きの大開口からは日差しがたっぷり入り、どの部屋にいても明るく気持ちのいい空間を満喫できる。東端から西端までを貫く廊下は約10mもあり、長男の格好の遊び場に。走り抜けたり天井に備えたうんていで遊んだり、伸びやかな平屋だからこそ叶えられたアクティビティスペースだ。
そして最も特徴的なのは、スポーツインストラクターでもある奥さまのトレーニング用に造ったジムスペース。収納建具の大きな鏡、トイレや洗面まで完備しており、「ヨガに集中したり好きな音楽をかけて親子で「めちゃくちゃダンス」をしたり。主人と長男の一番のお気に入りスペースは、意外にもここのようですね」と笑う。
「“農業を営んで暮らす”という長年の夢も、新築の大きな後押しになりました」と話すのはご主人。家の裏手には600坪もの畑が広がるが、雑木林だった敷地を実家のお父さまとご主人で2年がかりで開墾したのだというから驚く。新緑から紅葉、そして雪景色と、四季折々の表情を見せる浅間山麓での暮らしは始まったばかり。「家族の気配を感じながらここで農作業をする日々が楽しみ」と嬉しそうに語ってくれた。
(ナガノの家 Vol.16 2021年 秋・冬号掲載掲載)