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佐久市 / N邸 / 夫、妻
遠くに望む浅間山
目の前に広がる田んぼや畑
丹精込めた家庭菜園の野菜たち
お気に入りの土地を贅沢に使った平屋で叶える
大好きな自然と一体感のある暮らし
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ピクチャーウィンドウと
壁一面の大きな掃き出し窓で
外の風景をいつも身近に
家づくりを考え始めてから、休日のたびに土地や家を見て回っていたというNさんご夫妻。「ここがいい!」と気に入った土地は、浅間山を遥かに見渡す中に住宅がほどよく点在する静かな田園地帯。自然豊かなこの土地の魅力とふたりが思い描いていたライフスタイルが調和する自邸を見て、「理想の我が家になりました」とご夫妻は声を弾ませる。
デザインは和モダン。広い敷地を贅沢に使い、ふたつの箱を南北にずらしてくっつけたような独特の形状が印象的だ。最もこだわったのは、「家の中にいても、常に外を感じていたい」ということ。その希望が最も表れているのが、住まいの南側半分を占める生活の場・LDKだ。壁が長く伸びて見通しのいい西側には、大きな4つの窓が連なる。南端と北端には隣家で遮られない位置にピクチャーウィンドウを配し、さらなる抜け感と風景の広がりを強調した。「ゆったりとした縁側も欲しい」との希望から、西面の屋外側には長い縁側も。内とも外ともつかない曖昧な空間が、実際の広さ以上の開放感をもたらす。
「設計士さんがものすごく丁寧なヒアリングをしてくださったんですが、平屋にしたいと伝えたくらいで、間取りプランは全面的におまかせ。どんなプランが出てくるかドキドキしていたら、まったく想像していなかった素敵な内容に驚くとともに感動してしまって…」とご夫妻。土地の特性を見事に活かした設計プランに、ほぼ一発OKで惚れ込んでしまったとご夫妻は当時を振り返る。
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刻々と変わる季節の表情を
常に感じながら日々を営なもう
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目の前で採れた野菜を一緒に料理して味わう
それが何よりの楽しみ
敷地の段差をそのまま活かしているのも、N邸の特徴のひとつ。道に面した低い土地の左側は駐車スペース、右側は家庭菜園にする予定で、「春が待ち遠しい」とご主人。アパートに住んでいた頃から町民農園を借りて野菜作りにチャレンジしてきたというご夫妻は、庭いじりや畑仕事が共通の趣味だ。
そして、ご夫妻ともキッチンに立つことが大好き。採れたての新鮮野菜を下ごしらえしたり、ソムリエであるご主人がワインとのマリアージュを考えたりと、日々キッチンをフル活用し、楽しんでいる。設計士のヒアリングアンケートでも『休日の過ごし方』について、「自分たちで作った野菜を料理し、美味しいお酒と一緒に味わう」と回答。そのイメージがしっかりとキッチンに反映されている。
「この家ができたから、もっともっとチャレンジしたい。町民農園ではできなかった玉ねぎや多年植物も育てたいし、いずれは梅やフルーツの木も植えてみようかな」と奥さま。作りたい野菜のリストはすでに作成済みと準備万端。「春が来る前にまずは土づくりから始めるつもり」と、楽しそうに語ってくれた。
(ナガノの家 PREMIUM vol.2掲載)