長野市
Mstyle house
Mstyle house (長野市)
御代田町 / Y邸 / 夫、妻、長女、夫の母
自然を味わい、家族の時間を抱きしめて暮らす
・本物の自然の中でのびのび子どもを育てたい
「もう、東京を出ようと思ったんです」と話すのは、森に囲まれて暮らすYさんご夫妻。長年東京・渋谷に暮らし、仕事と生活の境なく駆け抜けてきたと言う。「都心にいればなんでも揃うし集まってくる。すごく便利な一方で、失っているものもある」とご主人。「身近な自然といえば、代々木公園、街中のカラス。それじゃいけないなと思って」。子どもが生まれ、次第に“東京にないもの”に意識が向き始め、「かけがえのない子ども時代を、本物の自然の中で過ごさせたい」と思うように。ご夫妻と長女、お母さまの4人がのびのび暮らせる場所を探し、自然に恵まれ教育環境が充実している信州へ移住を決めた。
その後まもなく土地を購入。長野に移住・新築した知人から地元で多くの建築を手掛ける松代建設工業を紹介され、同社内の「エムスタイルハウス」と出会った。
・シンプルかつ機能的暮らしやすい家を求めて
求めたのは、自然とのコントラストを
楽しめるソリッド感ある住まい。実用的で暮らしやすく、住む人を選ばない余白のある家をイメージした。「将来はここを離れるかもしれない。だから、どんな人にも受け入れやすい家にしたいと思っていました」。
完成した住まいは、直線で構成されたシンプルな家。玄関から伸びる幅広の廊下が、森の景色を映しながら「集う空間」と「個の空間」をゆるやかにつないでいる。あえて壁面を多くしたのは、インテリアの自由度を高めるため。「個性や彩りは、家でなくインテリアで演出したくて」とご主人。マットホワイトで仕上げたシンプルな空間は多様なアンティーク家具やアートで彩られ、Yさんらしい唯一無二の空間を紡ぎ出す。
「東京は仕事、ここでは家族が優先。仕事と生活の切り替えがしやすくなった」とご主人。奥さまも「家族の時間が増えて嬉しい」と笑顔に。視線の先には、“本物の自然”の中を走り回る愛娘の姿があった。(ナガノの家 PREMIUM (2025年)掲載)
リビング窓から見えるのは、手つかずの自然のままの森の景色。すぐ下には小川も流れている。訪れたのは真冬ながら、開口部はトリプルガラス樹脂サッシ、暖房は床暖房で快適そのもの。壁や天井は抗菌・消臭・防臭のある塗装仕上げ。マットな質感の落ち着いた空間で、刻々と変化する自然の景色を堪能できる