飯綱町 ／ O邸 ／ 夫、妻、犬1匹

間仕切りの多い家から　庭とつながる趣味を楽しむ住まいへ

　「庭ありきだったんです」とご主人。アウトドア好きのご主人は、隣の畑を買い受けたことから、既存の庭と合わせて“遊べる庭”をつくろうと一念発起。遠くは県外にまで足を運んで木を選び、時間をかけて庭を育ててきた。それから６年、庭は見応えある“遊べる庭”に成長。60歳になるのを機に「庭に合う家に」とリノベーションを決めた。

　建築は庭づくりでも力を借りたツチクラ住建に依頼。構想を伝えた上でご主人自ら家づくりに参加し、担当の佐竹さんと日々検討を重ねたという。完成した住まいは動線や趣味空間を確保したワンフロアのつくり。既存を生かした古民家調のＬＤＫと大人の雰囲気漂うデッキは、佇まいまで見事に連携し、狙い通り家と庭が有機的につながる住まいに仕上がった。

　「60歳で家をつくるのって、すごくいいと思うんですよ」とご主人。「子育てを終え、ようやく自分たちに意識が向くタイミング。パワーもあるし、楽しめる。とことん自分たちのために力を注げますからね」。重ねてきた時間と経験をかたちに表したＯさんご夫妻は、自分たちらしい暮らしを楽しむための住処で充実の毎日を過ごしている。（ナガノの家リフォームリノベーション　Vol.5掲載）