飯綱町 ／ M邸 ／ 夫、妻、長女、長男

放置されていた2階建てを減築し、遊び心と機能性も大切にした平屋へ

広々とした間取りを活かし 自然体で快適に暮らす


　標高６００ｍほどの高原の町で、６歳と２歳のお子さんとともに４人で暮らすMさんご夫妻。田園風景と里山に抱かれたこの物件と出会ったのは、工事を担当したツチクラ住建のスタッフと知り合いだったことがきっかけだと話す。

　自然豊かな里山の環境を愛するご主人は、以前から長野市からの移住を考えていたそう。木工作業に使える土間があること、夫妻そろって古いものが好きなこと、そして、子育て環境としても理想的なロケーションであることから、この物件の購入とリノベーションを決断。改修については、「子どもたちが元気に遊べて家族が集えるリビング、そして、薪ストーブのある暮らしをしたい…という要望をお伝えし、細部は設計の服部さんにおまかせしました」とご主人。服部さんは、「既存のレイアウトを変え、ライフスタイルに合わせて空間をアレンジできるのがリノベーションの魅力」と応え、新旧が融合するオリジナルの空間が仕上がった。中古の薪ストーブやリーズナブルな設備機器のセレクトをすることで、大規模改修にも関わらず予算内で収められた点にも、ツチクラ住建のコーディネート力の高さがうかがえる。

　アンティークな薪ストーブや建具がアクセントとなったシンプルでゆとりある空間は、子どもたちにとって最高の遊び場。大空間を駆け回る姉弟の姿と窓から見える美しい田園風景は、映画のワンシーンのようだった。（ナガノの家リフォームリノベーション　Vol.7掲載）