松本市 ／ S邸 ／ ご主人、母

2階を吹き抜けにし 開放感と明るさをアップ

　いずれ独立し、自宅を店舗に改装しようと１年ほど前から計画を練っていたご主人。家財道具など荷物が多かったため、引っ越しをしないで済むリフォームに絞って施工会社を検討した。
ふたり暮らしということもあり部屋数も以前ほど必要ないため、床面積を少し減らしたいと平屋を希望するが、「平屋にするには費用も時間もかかると言われたので、２階部分を吹き抜けにするデザインを提案してくれた小林創建に依頼することにしました」とご主人。家の北西部は母屋に続くアトリエと倉庫を撤去し、住居専用の玄関を設置。水回りも移動し、浴室、トイレ、キッチンと生活に必要な設備をコンパクトにまとめ、使い勝手のいい住まいに変わった。
　店舗スペースは吹き抜け部分の梁や窓枠、床をダークブラウンにし、クロスは白で統一。厨房と客席の間取りは最初に決めており、それに合わせて庭に面した南側に大きく窓を設け、緑あふれる庭を眺めながら食事が楽しめるよう工夫した。北側には店のインテリアにもなるようにご主人が昔から趣味で弾いていたグランドピアノを配置。高窓から光が差し込む明るい店内は、ご主人の希望通りの和モダンなゆとりある空間に生まれ変わった
※リフォーム面積176.47㎡（53.37坪）（ナガノの家リフォームリノベーション2017-2018 vol.1掲載）