応急仮設住宅体制整備研修会
小林創建にとって1つの転換点になったのが2019年10月の台風19号の災害でした。当時私は、一般社団法人全国工務店協会JBNの副会長を務めており、JBNは災害以前に長野県と災害協定を結んでおりました。
台風19号の被害が出た際には、災害協定に基づき長野県から仮設住宅建設の要請を受け、55戸の建設をすることになりました。
主幹事工務店として、自社だけでは資材も人材も限られていたため、同業他社の現場監督や全国木造建設事業協会(全木協)のメンバーである長野県建設労連の大工さんたち、その上部団体である全建総連の全国の大工さんたちが協力し合い、1ヶ月という期間で被災者の方たちに応急仮設住宅をお引渡しすることが出来ました。
あれから2年の歳月が過ぎました。災害はいつどこで起こるかわかりません。
記憶を風化させないために私たちは、応急仮設住宅を建設する際のマニュアルの作成を進めています。この日は実際に仮設住宅の建設に携わったメンバーと一緒に研修を行いました。
工務店・大工・職人はいざと言う時に地域を守る存在になれる。そんな思いを再確認できた時間でした。
代表取締役社長 小林稔政