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飯島町 / M邸 / 夫69歳、妻60代
「老後を快適に過ごしたい」。退職を機にリフォームを決意したMさん。
人生の大半を過ごした我が家の雰囲気を引き継ぎながらも生まれ変わった住まいに心安らぐ日々――。
西に中央アルプス、東に南アルプスを眺める飯島町。
のどかな田園風景が広がるMさんの住まいは築50年の平屋で、隣りには息子世帯の家が建つ。
「リフォーム前はほとんど隣家で息子夫婦と孫たちと過ごし、実際に使っていたのは南東の角にある6帖の寝室のみで、孫ふたりと4人で寝るだけの家でした」とご主人。
公務員一筋で働き続け、一昨年の退職を機に工事を決意。
新築の選択肢も考えたが、人生の大半を過ごした我が家に愛着があり、「どうしても生活動線や雰囲気をそのまま残したかった」とリフォームを選択した。
これからの老後の暮らしを安心して健やかに過ごせるよう、デザイン性よりも性能面の向上を重視。
バリアフリー、耐震断熱性能の向上、メンテナンスの軽減などを希望し、暮らしやすさを求めた。
リフォームを託したのは、ご主人と旧知の仲であった石田建設。
「石田社長は生まれも育ちも飯島町で、お祭りなどの地域貢献や、誠実な人柄もあり迷いなく任せることができた」とご主人。
そして設計の山中さんからの提案で「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の補助金を活用したリフォーム工事がスタートした。
旧宅の面影を残しつつ新築同様の住宅性能に――。
「M邸を初めて見たときに『長期優良住宅化リフォーム推進事業』の補助金対象になり得ると思いました」と語る設計担当の山中さん。
目指したのは新築同様の認定基準を求められるS基準(200万円)への適合だった。
工事前に徹底したインスペクションを行い書類を作成。リフォーム履歴や計画書など、事前申請を通すのための書類の作成だけで丸3カ月を費やしたという。
一度、構造を丸裸にし、柱には筋交いや補強金具で耐震施工。壁、床、天井には断熱材を充填し断熱性能を高めた。ほかにも防腐・防アリ工事、屋根・外壁工事など建物の内部から外部に至るまで刷新。
新築同様の住まいに生まれ変わった。
「石田建設として初めての取り組みだったので大変でしたが、やらせて頂き感謝です」と山中さん。
「本当に良くしてくれて、前の家のイメージが残りつつ住み心地が格段にいい大満足の家になりました」とMさんご夫妻。
おふたりの老後の生活を安心して健やかに暮らせる、とこしえの住まいが完成した。(ナガノの家 2017年秋・冬号 vol.8掲載)