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駒ヶ根市 / K邸 / 夫、妻、長女、次女
のどかな田園風景の中に建つ一軒家。スタイリッシュでありながら、木目を活かし和のテイストを思わせる外観は、周りの風景とも見事に調和している。家の中は、珪藻土や無垢材といった自然素材をふんだんに使用した心地のよい空間。窓が豊富で、家自体が深呼吸するように、風が吹き抜ける。
「ずっと自分の家を建てるのが夢でした。」と語るご主人はなんと石田建設で活躍する設計士だ。これまで数多くの家を設計し、それぞれの家族の思いを形にしてきた。
念願のご自身の家でご主人が最もこだわったのはLDKだ。人が訪れ、家族が集まるLDKだけを平屋建てにして独立させ、寝室や子供部屋、納戸などのプライベートな空間はすべて2階建てスペースに集めた。
LDKの中央には薪ストーブを設置。構造上必要な壁を遮熱壁とし、遮熱床をリビングの幅一面に広げることで、キッチン+ダイニングとリビングにつながりを持たせながらも、うまく分離させている。また、薪ストーブの暖かい空気が家じゅうを循環できるよう、玄関上のフリースペースの床を格子にしたり、2階の子ども部屋のドアの上には窓を設けたりといった工夫も施されている。
建具はすべてオーダー品。さらに「床と天井に同じ素材を使用したのは初めてです」とご主人が笑うように、プロならではのこだわりが随所に見られるK邸。長年の思いが詰まったご自宅を手掛けたことによる、新たな気づきや発見は、これからご主人の設計の仕事にも大きく影響してくることだろう。(ナガノの家 Vol.13 2020年春夏号/ナガノの家 PREMIUM 2022掲載)
部屋の中央に薪ストーブを備えたリビング。ご主人は最初 にリビングはこの形にしようと決めたという。床はヨーロピア ンバーチの無垢材を使用。同じ素材を天井にも使用し、統 一感のある空間に。また、照明も床材と同じ大きさではめ込 まれている