☎0265-83-4151
駒ヶ根市 / K邸 / 夫、妻、長女
田畑に囲まれた、のどかな住宅街の一角に佇むK邸。正面2階の壁は白、切妻屋根とそこから突き出した煙突、ウッドデッキ、1階部分の外壁などは黒で統一されたシックな外装で、鮮やかな新緑に包まれて静かに存在感を放っている。
家の中へ入ると一転、木の温もりに満ちたホッとする雰囲気が広がる。部屋を仕切る壁を極力なくし、玄関から続く土間とLDKを一体空間に。リビングをダイニングよりも2段下げてゆるやかに空間を切り替えつつ、リビング上部の吹き抜けが開放感も演出する。「冷気は下に降りてくるので、リビングのフロアレベルを下げたのは夏でも涼しく快適に過ごすための工夫のひとつ」と夫のHさん。また、「室内にいても豊かな自然を眺めたい」という要望からリビング窓にはカーテンを付けず、木製の格子をあしらったのもご夫妻のこだわりだ。
K邸でもうひとつ特徴的なのは、大きな屋根の付いた広々としたウッドデッキ。約11帖もの広さがあり、梁からはハンモックが吊り下げられていて、天気のいい日は家族でのんびり日光浴を楽しむことができる。このウッドデッキの下にはしっかり基礎が打ってあり、「将来ここに寝室を増設すれば、1階だけで生活が完結できますよ」と担当スタッフが提案してくれたことから実現した、将来を見据えた空間だ。「石田建設さんはプロの知見をもとに要望を具現化し、さらなる提案も加えてベストな暮らしの場をつくりあげてくれました」と、デッキでくつろぐ長女を見てご夫妻は嬉しそうに教えてくれた。
(ナガノの家 Vol.14 2020年秋冬号掲載)