駒ヶ根市
有限会社新井建築
有限会社新井建築 (駒ヶ根市)
駒ヶ根市 / S邸 / 夫、妻、長女、次女
スキーにスノーボード、登山にバイクと多様な趣味を持つご夫妻が家を建てる時、真っ先に考えたのが薪ストーブ。「玄関から続く土間をつくり、そこに赤々と炎がゆらめく薪ストーブを置きたくて。スキーやスノボから帰ってそのまま板を置けるし、メンテナンスもラクだから」と奥さま。雪で濡れたウエアや道具を室内に持ち込まず、土間でそのまま干せるようにしたかったのだという。
新築を考え始めたのは2年以上前のこと。何社くらい検討を?との質問に「新井建築さんだけです」と即答。以前から知ってはいたが、実際に家を建てた知人の高評価が決め手だった。打ち合わせでまず伝えたのは、「薪ストーブのある土間を中心に間取りを考えたい」というかねてからの思いと、「黒を基調としたスタイリッシュな外観」というデザインの希望。実際S邸の外観はクールな印象だが、単調な黒い外壁というだけではなく、玄関側にガルバリウム鋼板、西側にサイディングと、テイストの異なる2種の外装材を用いたこだわりの仕上げだ。これは、新井建築の担当者と納得いくまで何度もやりとりを重ねてきた賜物。他にも「きっとSさんのイメージ通りだから」と勧められて訪れた見学会で正に理想のカウンターと出会うなど、信頼関係が伺えるエピソードが取材時にいくつも飛び出した。
広い土間は今や、家族だけでなく来客もほっこりできるくつろぎスペースに。時の経過とともに家の活用の仕方も広がり、たくさんの夢が叶えられていくことだろう。
(ナガノの家 2019年 春・夏号 vol.11掲載掲載)