駒ヶ根市
有限会社新井建築
有限会社新井建築 (駒ヶ根市)
駒ヶ根市 / S邸 / 夫、妻、長女、次女、長男
山と風景に魅せられて
千葉県から南信州へ
ダイニングから一望できる中央アルプスの山並み。リビングには南信州らしいあたたかな日差しが降り注ぐ。天井が高く広々としたLDKでは、子どもたちが楽しそうに走り回ったり、縄跳びをしたり…。「夏はウッドデッキで山々を見ながらプール三昧。穏やかな季節はテーブルを出して外ご飯をするのも楽しみです。そして、薪ストーブの柔らかな温もりに包まれる冬もまた格別」とご夫妻。大自然の息吹と四季の移ろいを感じながら伸び伸びと楽しんで暮らすご一家の様子が、その言葉から伝わってくる。
「山が好き」というご主人は千葉県、奥さまは福島県の出身で、4年前に千葉県市川市から移住してきた。登山で訪れていた長野にいつかは移住したいという思いがあったが、ちょうど駒ヶ根市でご主人向きの就職の募集が。さらに同市の移住体験セミナーに参加し、山並みの美しさに魅せられて移住を決めた。
しばらくはアパートに暮らしていたが、一番上のお子さんが小学校に上がるまでに家を建てたいと、土地探しを開始。「移住のきっかけが中央アルプスの風景でしたから、〝中央アルプスが見える〟というのは絶対条件でした」とご主人。その条件ゆえに難航したが、知人のつてをたどり、やっと理想の土地に巡り合うことができた。
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すべての希望を叶え
想像以上の快適さを実現
眺望を楽しめる伸びやかなリビング、子どもたちの様子がわかる間取りなど、たくさんの希望を叶え快適な生活を楽しむSさんだが、「暮らしと建築社の須永さんご夫婦と出会ったからこそ、この快適な家が実現できました」とSさん。デザインやコンセプトに共感し依頼したが、同年代ということもあって話しやすく、常に想像以上の提案をしてもらえたという。その提案をカタチにする施工会社は、風土を熟知した豊富な経験と丁寧な仕事ぶりで信頼の厚い、新井建築を紹介してもらった。
特に「さすがプロ」と思ったのは、LDKの中央にひし形のウッドデッキを食い込ませる案。西向きのダイニングの窓はアルプスの景色を、南向きのリビングの窓は日差しをふんだんに取り入れられる。また駒ヶ根の気候が具体的にイメージできなかったものの、設計・施工の両者からの提案で断熱対策も万全。冬でも晴天なら薪ストーブいらずというから驚きだ。
新居に越してからは、「庭やウッドデッキだけでなく、家の中でも子どもと一緒に体を動かしたり遊んだりする時間が増えて、テレビを見る時間がめっきり減りました」とご夫妻。「家庭菜園をしたり庭をつくったり、我が家でやりたいことがますます増えていきます」と、南信州暮らしを満喫している。
(ナガノの家 Vol.13 2020年 春・夏号掲載)