駒ヶ根市
有限会社新井建築
有限会社新井建築 (駒ヶ根市)
駒ヶ根市 / M邸 / 夫、妻、長男、長女
真っ白でスタイリッシュな外観にアクセントを添える、玄関周りのナチュラルな木目。洗練と自然の温もりが見事に調和したM邸は、「自然素材をふんだんに取り入れたい」というご主人と、「シンプルで使いやすく機能的な家」を望んだ奥さまの思いを兼ね備えた住まいだ。
自然素材は暖かみがあり風合いにも優れるが、メンテナンス面などで大変な部分もつきもの。「新井建築さんが素材によるメリット・デメリットを詳しく教えてくれ、その上で決められたのがとてもよかった」とご主人。例えば1階だけ無垢の床材にしたり、玄関周りにカラマツの羽目板をあしらうなど、可能な範囲で程よく自然素材を取り入れられた。土間付きのリビングには念願の薪ストーブが。上部は吹き抜けで、薪ストーブ一台で家中が暖まるつくりになっている。
ご主人は、「子ども達のため、“体にいい家”も目指しました」とも。新井建築に依頼した最大の決め手は、外断熱+二重通気を採用した工法に共感したからだ。「家自体が呼吸をするように爽やかさを保ってくれるから、住んでいる私たちも快適そのもの」と住み心地を話してくれた。
家づくりの最中は図面だけではわからない部分も多く、現場で質問したり、急遽変更することも少なくなかったとか。「窓の位置を現場で決めたり、リビングの照明をシーリングライトからダウンライトに変えたり。その度に現場スタッフが最善策を一緒に考えてくれたんです。その感謝と安心感は、今もずっと続いています」と微笑むご夫妻に、満足度の高さが垣間見えた。
(ナガノの家 Vol.15 2021年 春・夏号掲載掲載)
ゆったりしたLDKにタイル敷きの土間を設けて、念願の薪ストーブを設置。「クラシックなデザインが気に入って、ベルギー製のドブレを選びました」とご主人。ストーブを中心に左右対称に配した窓や火打ち梁が、空間にリズムをプラス