駒ヶ根市 ／ O邸 ／ 夫、妻

高い天井が織りなす開放感
好みのテイストを詰め込んで

O邸を訪ね、まず印象的だったのは玄関ホールの扉を抜けた先にあるLDK。思わず「わぁっ」と声が出そうになるほど伸びやか。１階の梁は黒、ロフト部分は木の色を生かすなど、色づかいのコントラストも美しい。天井のスギ板の風合いや吹き抜けから注ぐ光が自然の温もりを添え、穏やかな雰囲気が漂っている。そんな素敵なＬＤＫが実現したのは、ご夫妻が当初、天井の高い平屋を希望していたから。施工を担当した新井建築はその希望に応えようと、片流れ屋根の形状に沿ったダイナミックな勾配天井を提案。開放感満点のLDKが完成した。

統一感あるカラーリングやアクセント的な素材づかいなど、家全体にご夫妻のお気に入りが詰め込まれたO邸、実は性能・機能面も充実している。基礎から壁、屋根までを覆う外断熱と、二重通気を組み合わせたソーラーサーキット工法を採用し、家の中は一年中快適。「片付けやすさを第一に考えた」という収納が適材適所にあり、忙しい共働き夫婦でも室内はすっきり整えられている。寝室脇のWICはランドリールームとも直結。洗濯物を洗う、干す、片付けるの一連の動作がスムーズで、家事をラクにこなせる動線を実現した。

SNSなどを活用し、好みのアイテムやデザイン、間取りを伝えられたことから、「後悔していることはひとつもありません」と笑顔で話してくれたご夫妻。「すべての希望を快く受け入れてくださった新井建築さんに、心から感謝しています」と話す言葉が、信頼関係の深さを物語っていた。（ナガノの家　Vol.19　2023年 春夏号掲載）