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長野市 / H邸 / 夫、妻、長女
男前キッチンと機能的な家事動線
デザインと住みやすさが両立した
災害にも強い家
開放的なリビングにグランドピアノの美しい音色が響き、その周りを長女が元気に駆け回る。リサイタルホールさながらのリビングは、ピアノを置いてもゆとりある広さ。その秘密は、ライフスタイルを考えて空間を使い分けたプランにある。
「最初に考えたのは、ピアノを置く場所でした」と振り返るご主人。奥さまが幼い頃から愛用している大切なピアノを、新居では家族が集まるリビングに置きたいと考えていた。また、ご親族の多いHさんご夫妻にとって、「みんなで集まれる住まい」という希望も必須。そこで1階に必要な空間を確保するため、浴室などの水回りは2階に集約。1階はゆったりしたLDKと小上がりの和室のみと、共有スペースに絞った分、広さを手に入れることができた。
水回りの配置にもこだわりが。洗面脱衣室とバルコニーは直結しており、WICとも隣接している。そのため、洗濯→干す→収納の家事を一直線で完結。「来客があっても、子どものお風呂から寝かしつけまで2階で済ませられます」(奥さま)と、子育て家庭にはメリットも多い。
ご夫妻は土地探しから東邦グループに依頼。理想通りの土地が手に入った縁もあり、同グループの東邦建工で家づくりを決めた。前述のテーマをもとにふたりで考えた設計案を持ち込んでの相談も、「無理難題だったかもしれませんが、丁寧に対応してくれました」と笑顔で振り返る。
「娘がもう少し大きくなったら、一緒にピアノを弾くのが楽しみ」と奥さま。ピアノの音色と家族の笑い声が響き渡る住まいが目に浮かんだ。
(ナガノの家 Vol.12 2020年 春・夏号掲載掲載)