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長野市 / S邸 / 夫、妻
片流れの屋根に薪ストーブの煙突、大きな開口部に漆黒の壁。S邸が建つのは、中心市街地から車で10分程度と利便性が高く、しかも交通量の多い国道からは一本入った住宅街。結婚3年目で構えた念願の住まいだ。
「望んだのは、内外観ともに別荘のようなイメージの建物。広いLDKを中心に、デザイン性が高くスッキリした空間がいいね、と。あまり生活感がない方がむしろ私たちは落ち着くので」と、微笑み合うおふたり。東邦建工との打ち合わせは要望の細かなヒアリングから始まり、「うまく言葉にできない時も、担当者さんが理想像を汲み取って図面やイメージに変えてくださいました。完全自由設計だからこそ希望がダイレクトに反映できたと思います」と振り返る。
反面、自分でできることは可能な範囲でチャレンジしてきたご夫妻。キッチンのレンジフードを内装に合わせてマットブラックに塗り、さらにウッドデッキと2階の手すりもお手製というから驚きだ。自ら施工することで素材や色調、微妙なサイズ感まで突き詰められるうえ、コスト削減のメリットも。そんなスタイルが叶うのも、企業と施主の信頼関係ゆえだと言える。
「せっかくだからとことんこだわりたい。手間や時間は掛かっても、暮らしていく中でマイペースに造り込めばいいと思うんです」。その言葉通り、ご夫妻はさらにガレージを造り、北側にもウッドデッキを設け、春になったら芝生や花を植える予定だとか。「家づくりは積極的に関わった方が楽しい!」そんな思いがより強くなった。
(ナガノの家 2017年春・夏号 vol.7掲載)