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長野市 / O邸 / 母、息子、犬1匹
天然素材で職人が造作
統一感ある
ダイニングキッチン
化学物質アレルギーのため、合板や集成材などを使った家づくりは難しいと判断したOさん。「構造などの見えない所にも無垢材を使いたい、できれば信濃町産の木材で…」という思いを抱き検討するも、なかなか具体的には進まなかった。そんな中、唯一ご家族の思いを受け止めて相談に乗ってくれたのがトレスホームズだった。
希望していた材木の調達には、信濃町役場が運営する「フォレスタイルしなの」というシステムを活用。これは信濃町の工務店が持つ知識と経験を生かしたあたたかで高性能な家づくりを、現地の木材を取り入れながら叶える事業。町管理の森から住宅に使う木を選べる伐採体験や植樹体験があるほか、信濃町産の柱や床材プレゼントなどがあり、北信濃の森の恵みを新居にたっぷり取り入れられる仕組みだ。Oさん自身も森で伐採体験を行い、その木を使って“オール無垢の家”が完成した。
できあがったのは、二世帯でも暮らせるよう考えられた住まい。床はもちろん無垢フローリング。壁や天井はしっくい塗りとスギの板張りで、建具だけでなく階段も無垢材で造作した。キッチンの飾り棚やニッチなどは、本誌「ナガノの家」を熟読していたOさんが誌面からヒントを得て取り入れたものだ。
ウッドチップを敷き詰めた庭をリビングから眺めていると、「これから少しずつ手を入れていきます」とOさん。自然の恵みを感じられる体にやさしい住まいでの暮らしは、まだ始まったばかりだ。(ナガノの家 Vol.12 2019年秋・冬号掲載掲載)