軽井沢町 ／ K邸 ／ 夫、妻、長男

家族揃って家づくりに参加。こだわる、だから「面白い！」。

家づくりは自由設計が大前提だったというKさん。「でも見学した多くの企業が、家を“つくる”というより既製品を“選ぶ”という感覚でした」と振り返る。自由設計を叶えてくれる施工会社との出会いを果たし、「アイデアを出しあう家づくりは本当に楽しかった」と笑顔を見せる。軽井沢町で定められた工事自粛期間中は、ＤＩＹにも挑戦。床や窓枠などの塗装を自ら行ない、「家にいっそう愛着が湧いた」そうだ。
　玄関や台所、寝室の収納は、あらかじめリーズナブルで洗練された北欧デザインのＩＫＥＡ製品を選び、それに合わせて内装を設計。可能な部分でコストを抑えつつ、窓や床には予算を割いた。主な窓と玄関ドアは、トリプルガラスを採用。おかげで寒冷地にもかかわらず結露とは無縁で、冷え性の奥さまも掛け布団一枚でぐっすり安眠できる。
　1階の床材には幅広のオークをセレクト。広々とした吹き抜けが似合う、おおらかな空間に仕上がった。「家族の気配を感じられる家」もテーマのひとつ。吹き抜けのリビングからスキップフロア（中2階）、2階へと空間がゆるやかにつながり、どこにいてもコミュニケーションを図れる。
　「前に住んでいたアパートは寝るためだけの場所でしたが、今は出勤前や就寝前に家で過ごす時間をつくるようになりました」とご主人。今後、林に面した南側に広々としたウッドデッキを増築し、休日は大好きな日光浴を楽しみたいとのこと。我が家の時間を大いに満喫している。（ナガノの家　2014年秋冬号　vol.2掲載）