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高山村 / 小山邸 / 夫、妻、長男、次男
周りの自然に溶け込むレッドシダー横張りの外壁に、色とりどりのシダーをシェイク張りにした玄関ポーチ。来客を迎えるドアは錆びた鉄の風合いが独特で、歴史を重ねたようなヴィンテージ感が漂っている。
遊び盛りの兄弟をのびのび育てたいと、長男の小学校入学を機に新築を決めた小山さん夫妻。「いかにも新築というピカピカ感や、既製品にありがちな『綺麗だけれど平凡…』な感じにはしたくなくて。ヴィンテージ風の家にこだわりました」と話す。その希望に応えてくれたのは、「機能さえ損なわなければ、デザインは
限りなく自由」と考えるトレスホームズ。もちろんデザインだけでなく、遮熱シートを2層施したトリプルガラスサッシや、砂を蓄熱体として敷き詰め、温水を流す独自の床暖房を採用した省エネ住宅を実現した。
のどかな風景が広がる眺望のよさを生かそうと、LDKは2階に。キッチンはイケアの天板を使って鉄工所に注文したオリジナルで、そこからつながるダイニングテーブルは職人が残材で造作したものだ。壁の珪藻土以外、床も天井も外壁も、小山さん一家が色を塗ったという。「雑でも味わいがあっていいかな、と。色合いも好
みで調節できるし、なにより愛着がわきます」とご主人。“家を買った”というより、“家を作る”ことができたのは、何ものにも代えがたい。
家族が集ってリラックスタイムを過ごすリビングには、ご主人の憧れだった薪ストーブも設置。4人で火を眺めて寛げる雪の季節を心待ちにしている。(ナガノの家 2016年春夏号 vol.5掲載)