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大町市 / H邸 / 夫、妻、長女、長男
「子育てをするなら」と東京から奥さまの地元・大町に移り住んだHさんご家族。コロナ禍で窮屈な日々を送っていたこともあり、のびのび暮らせる環境を求めて移住を決めたという。当初は実家の離れに暮らしていたが、近所に広い土地を得たことから家づくり計画がスタート。「勤めている会社ありきでなく、フラットな状態でいろいろ見て決めたいと思った」と話すのは、建築会社に勤めるご主人。一生に一度の家づくり、納得できる依頼先を自分たちの意思で決めたかったという。たくさんの家を見る中で実感したのは、素材はもちろん、仕事の丁寧さで家の印象が変わること。会社によって省エネ性能への向き合い方が異なるにも驚いたという。見て歩くこと二年、夫妻が自信を持って依頼を決めたのは、ご主人の勤める五十嵐木材。「改めて省エネ性能や県産材にこだわる姿勢に深く共感。家づくりを任せるならここしかないと思った」と振り返る。建築計画は、温めていたイメージを伝えるところからスタート。愛着を持って住み続けられるデザインにこだわり、家具を楽しむ余白も意識したという。
完成した住まいは、シンプルながら落ち着いた佇まい。夫妻の集めた古家具が家の表情を一層趣きあるものにしている。「自分たちらしく穏やかに暮らせて嬉しい」と奥さま。笑顔のご家族を嬉しそうに見つめるご主人の表情が印象的だった。(ナガノの家 vol.21(2024年春夏号)掲載)