飯田市 ／ N邸 ／ 夫、妻

段差のある家を巧みにつなげ 夫婦ふたりで悠々と暮らす住まい

日が注ぐ明るいLDKが 暮らしに彩りをプラス

既存住宅の南側にあった一軒家。そこに住んでいた老夫妻が健在の頃から行き来があり、まるで家族のように親しかったＮご夫妻は、老夫妻が亡くなった後、思い出とともにその住まい（南の家）を購入することにした。

行き来のために既存住宅（北の家）とつなげようと他の企業に相談したものの、「その必要はないのでは？」と保留状態に。そんな時にU建築の藤井さんと出会い、「ぜひつなげましょう」と嬉しい答えが返ってきたのだという。

かくしてふたつの家はつながり、新たな暮らしがスタート。ＬＤＫ南側の開口前にはさまざまな観葉植物たちが並ぶが、「３年でこんなに成長したのかと驚くほどです」と奥さま。それは南に突き出していた玄関を西へ移設して南面をフラットにし、ワンルームのＬＤＫとしたことで日当たりの良さが改善されたからこそ。加えて断熱性能をアップし、年間を通して一定の室温に保たれていることも一助となっている。

ご夫妻の居住スペースも変化し、既存住宅側１階はご主人専用、２階はゲストルームに。“南の家”の１階は共有スペース、２階を奥さま専用の場所として利用している。家族団らんが楽しめる共有スペースとひとりの時間を過ごしたいときの専用スペース、さらにお子さん家族の帰省時などに活用するゲストルームもしっかり確保。用途を明確に分け、ストレスフリーな暮らしができる理想的な住まいが完成した。（ナガノの家　リフォーム・リノベーションVol.5掲載）