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長野市 / M邸 / 夫、妻、長女、次女
「愛着を持ち続けられる家にしたかった」と話すMさんご夫妻。スギやマツなどの無垢材、和紙や麻、土、石など日本で昔から使われてきた素材を用いながら和のエッセンスを取り入れた住まいは、柔らかく軽やかな雰囲気が漂っている。
Mさんご夫妻と家の印象が重なって見えるほどよく馴染んだデザインだが意外にも当初は全く違う考えだった。「はじめは目立つものにばかり目がいって。年月をかけて勉強するうちに伝統的なデザインや自然素材の魅力に気づくようになったんです」。築百年以上の古民家に育った奥さまは、「年齢を重ねると、次第に自分たちのルーツに親しみを感じるようになるのかもしれません」と話す。住まいのイメージが固まると、松澤建設に施工を依頼。工法にも確かな技術にも、「これだ!」と感じるものがあったという。「私たちの思いを汲み取り、真摯に応えてくださいました」と振り返る。
この家に住んでから、丁寧に暮らしたいと思うようになった奥さま。畑仕事や収穫した野菜を使った季節の料理に挑戦するようになったという。ご主人も「年齢を重ねて好みが変化してもこの家なら受け止めてくれると思う」と語る。感性を磨いてたどり着いた住まいは、これからも家族の成長を受け止め、支え続けてくれるはずだ。(ナガノの家 Vol.15 2021年 春・夏号掲載)