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松本市 / K邸 / 夫、妻、長女
「匠と奏でるハーモニー」をキャッチフレーズに、住まい手とつくり手のつながりを大切にしている東建築設計。大工であり一級建築士でもある代表の東さんは、その両方の視点から家づくりをアドバイスし、デザイン、性能、コスト、すべてのバランスが良いのが特徴だ。「兄が東建築さんで建てた家の雰囲気が気に入って」と依頼のきっかけを教えてくれたのは奥さま。最も重視したのは、高齢になっても安心な、一階だけで生活が完結する間取りだ。
玄関はL字に土間を設け、シューズクロークと食品庫を経てキッチンに入れる動線に。一方でLDKを通らずに玄関から和室に直行できる動線は、来客時にスムーズだ。洗濯機から物干しのあるデッキまでは、寝室を経由し一直線。洗濯物を取り込みWICに収納する作業もスマートに済ませられる。ご主人は「夢だって叶えられたんです」と笑顔。念願の書斎はWICを通り抜けた先にあり、秘密基地のような雰囲気がお気に入り。奥さまの趣味である洋裁用の階段下スペースは、「将来ペットを招くため」との願いも込められている。
住む人の楽しみや遊び心を随所に散りばめつつも、耐震等級3、断熱性能のUA値は北海道基準を上回る0.35、C値0.39と高性能なのも魅力。丁寧な仕事ぶりから生まれるハイスペックの住まいが、家族それぞれの希望に寄り添ってくれる。
(ナガノの家 Vol.15 2021年 春・夏号掲載掲載)