☎0263-87-5919
松本市 / I邸 / 夫婦2人+子ども2人
「木のぬくもり、人のぬくもりを一番感じたのが東建築設計さんでした」。4歳、6歳の男の子とご主人、奥様が住むI邸は木の香りが心地良い30 坪の平屋。18帖のLDKに入ると床と勾配天井に貼られた無垢のヨーロピアンオークが出迎えてくれる。
メーカーから工務店まで11社を回ったがしっくり来る会社がなかった。そんな中で出会ったのが東建築設計。大工であり一級建築
士でもある東代表の気さくな人柄と、職人の手による造作家具に惹かれた。
I邸ではほぼすべてが造作家具で、「ソファと椅子、リビングテーブル以外は購入していない」というから驚きだ。玄関を開けると真っ先に目に入る洗面台の棚板は来客から見えないよう受け材を隠したり、指をかけやすいよう靴箱の扉の内側を少し斜めにカットしたり。職人の心遣いが随所に光る。リビング、和室、寝室の3部屋から出入りできる10mのタイルデッキもお気に入り。水を掛けて洗える掃除のしやすさを考えウッドデッキではなくタイルデッキを採用。ステンレスの布団干しも造作してもらった。外壁はガルバリウムだが、高密度の36Kグラスウールとトリプルガラスを採用しUA値は0.35と高断熱性能を確保。
毎週建築現場に訪れたというおふたり。「大工さんと話すのが楽しくて。どんな工具やどんな木材を使っているか見えない部分まで分
かっています」と笑顔。職人と一緒に作り上げた愛着ある住まいだ。(ナガノの家 vol.20(2023秋冬号)掲載)