飯綱町 ／ S邸 ／ 夫、妻

土地形状を活かす半地下
ビルトインガレージの住まい

眺めのいいリビングは色や素材感にこだわり
好きなものだけでコーディネート


一見、「３階建てなのかな？」と思わせる外観のＳ邸。実は敷地になだらかな傾斜があり、どうしようか悩んでいたのだという。「地下室の実績豊富なミツヤジーホームさんなら、この敷地に合わせたプランを考えてもらえるかも」と思い立ち、相談することにしたご夫妻。そこで提案されたのが、半地下のビルトインガレージを持つ住まいだった。

ご主人が希望したのは広い玄関。「玄関から居住空間が見えないつくりにしたい」と、半地下部分はガレージと玄関のみという潔い間取りで、コンクリート打ちっ放しのクールな印象だ。しかし階段を昇ると雰囲気は一変。ご夫妻で塗装した無垢板張りの天井とアンティーク調のシャンデリアが、やさしげに迎えてくれる。インテリアやコーディネートは奥さまの担当。家が完成する前に買ったダイニングテーブルに合わせ、壁や床の色、造作棚や照明器具などを決めていったのだという。空間の印象を左右する照明は、ご夫妻で吟味したもの。「真鍮の素材感が好きなので、ダイニングのペンダントライトやトイレの水栓は真鍮製に。トイレの照明はアンティークショップで見つけたものを取り付けてもらいました」と、こだわりのアイテム選びを振り返る。

雪の多い土地柄だが、真冬の時期もパネルヒーターだけで十分暖かいというS邸。「冬だけでなく夏の過ごしやすさに驚きました。断熱性能が高いと、こんなに外気温をシャットアウトできるんですね」とご主人。奥さまも「居心地がよくて、家にいる時間が長くなりました」と笑顔を見せてくれた。
（ナガノの家　Vol.18　2022年 秋･冬号掲載掲載）