長野市
株式会社豊木工舎
株式会社豊木工舎 (長野市)
青木村 / 喜登良邸 / 夫、妻、長男、次男、妻の母、妻の父
ご主人のリモートワークが増えるにつれ、「職場との距離にこだわる必要はないね」と移住を決意した喜登良さんご一家。新幹線沿線から少し山側に入ったこの土地ののどかさにひと目惚れし、「ここに家を建てよう」と決めた。奥さまのご両親も定年退職を迎え、思い切ってマンションを引き払い同居することに。ご主人、奥さまとご両親は、ともに長野県外出身で、信州暮らしは初めて。そんな新天地の生活を支えているのが、豊木工舎が手掛けたこの家だ。同社との出会いは「ナガノの家」から。「豊木工舎さんなら、自分たちの理想が叶うと思いました」と同社の強みである柔軟な対応力が、依頼の決め手になったようだ。
喜登良邸は親世帯と子世帯がゆるやかにつながる二世帯住宅。キッチン、トイレ、浴室などの水回りやリビングは別々だが、世帯の境に仕切りは無く自由に行き来できる。1階の中央には薪ストーブを据え、家族が自然と集まってきそうな心地よい空間だ。
自社大工による職人技が光る、木の造作の充実ぶりにも驚く。「できるだけ家具は買いたくない」という奥さまの要望も見事に叶えられた。パイン材やアカマツ材の無垢フローリングをはじめ、天然素材がふんだんに使われ、ナチュラルで健康的なたたずまいはご両親もお気に入り。南面の窓の向こうに見える山並みのような、大らかで心豊かになる住まいが完成した。