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飯山市 / T邸 / 夫、妻、長女、長男
スキーに登山、自転車と趣味の多いご主人。旧宅が物にあふれ手狭になったことから、子どもがのびのび過ごせる家を建てようと決意した。重視したのは雪への対応と断熱性能。「この地方の気候を熟知した地元の工務店にまかせたい」と、暖かな住まいに定評のある地元の村上建設に依頼することに。屋根は自然落雪を促す片流れにし、落ちた雪を庭に貯められるよう建物や駐車場を配置。「街中なので雪の置き場所確保は必須でした」とご主人は話す。
外壁が黒一色のため「家の中は温もりのある自然素材を使いたい」と、1階はオーク、2階は北欧パインの無垢フローリングをセレクト。壁の白を基調に、アイアンとキッチンの黒でメリハリをつけた。1階は階段を中心に回遊性のある間取りで動線をコンパクトにまとめた一方、リビングに吹き抜けを設けることで縦への広がりも感じられる。
家事の工夫も随所に。例えば室内干し場は数カ所に設け、毎日の洗濯物はもちろん、かさばるスキーウェアなどを帰宅してすぐ干せるように。「特に吹き抜けを囲む2階の物干しスペースは大正解。すぐに乾くし、リビングに洗濯物が貯まらずストレスになりません」と奥さま。また子どもが遊ぶ様子を眺められるキッチンは、スタイリッシュな黒いオープンキッチンに。向かい合って作業をしたり、皿の受け渡しもスムーズにできると満足そう。「暖かさはもちろん、動線も間取り、収納などの実用面も素晴らしい」とご主人。子どもたちが自由に走り回れる、すっきりと整った我が家となった。(ナガノの家 Vol.16 2021年秋・冬号掲載)