千曲市 ／ Ｔ邸 ／ 夫婦2人＋子ども2人

スペースを無駄なく有効活用した、温かく暮らしやすい家。

　小学生と中学生の姉妹を持つＴさんご夫妻のマイホームづくりは、転校しなくてもいいよう同じ学区内での土地探しから始まった。幸い静かな住宅街に新たに整備された土地を発見。学区やアクセスなどの希望も申し分なく、満を持してマイホームのプランニングをスタートさせた。
　ご夫妻で決めたテーマは、“空間ときっちり分けた、掃除しやすい家”。「扉を閉めればプライベートが保てるよう、部屋はしっかり分けたい」と、リビング、客間、個室とすべての部屋が廊下を介してつながりながらも、それぞれ独立した間取りとなっている。また「建具と床が同じ色だと面白みがない」と、同系の2色を選んでコーディネートした。ほかに「収納はいくらあってもいい」という奥さまの希望で全室に広い収納を完備。キッチン脇のパントリーは階段下を有効活用しており、見た目以上のスペースが確保されている。
　アパート時代と一番違うのは部屋の温度が快適ということ。吹き付け断熱や外通気工法を取り入れた高気密・高断熱仕様のおかげで、冬もエアコンのみで十分だったとか。暑い日が続いていた取材時も、「熱がこもらず涼しく感じる」と笑顔に。「真冬に数日家を空けて帰ってきた時、家の中の温度がそれほど下がってなくて驚きました」と体験談を語ってくれた。
　今奥さまが一番気に入っているのは、明るい日差しが注ぐリビング。「遊びに来た娘の友達も、自然と集まるのはここですね」。勉強やおしゃべりを一緒に楽しむ時間に、マイホームでの幸せを実感する毎日だ。（ナガノの家　2015年秋冬号　vol.4掲載）