その他
BOX OF IRON HOUSE
BOX OF IRON HOUSE (その他)
その他 / S邸 / 夫、妻、長男
せっかく家をつくるなら
フツウなんかじゃ
つまらない!
「なぜコンテナハウスに住みたいか?それはもうカッコイイからですよ」。群馬県高崎市の郊外に建つ白いコンテナハウスには、クルマやバイクいじりをこよなく愛するご主人と、笑顔が絶えない奥さま、4歳の元気な男の子が暮らしている。「鉄の四角いハコっていうのがたまらない」とご主人。「元々無骨なモノが好きで、『家が欲しい』と『コンテナハウスに住みたい』は完全イコールでした」と話す。
S邸は、東と西に16フィート(全長4.88m)のコンテナを置き、その上に40フィート(全長12m)のコンテナをふたつ渡したブリッジ型の住まい。外装はコンテナならではのコルゲート鋼板、南西角に張り出すように設けられたバルコニーは鉄骨柱とグレーチングで構成。一見クールで無機質な印象だが、階段を上って2階に行くと雰囲気は一変。木質感たっぷりの光あふれる空間が広がっていて驚いた。「コンテナハウスとはいえ、普通に生活できるのは大前提」と、2階は明るさや広がりに配慮し“家らしい”空間に。日本ではコンテナを居住用とする場合、コンテナそのものをイチからつくる必要があるため、規格寸法を変えて広くすることもできたが、あくまでコンテナらしさにこだわって規格サイズで住空間を実現した。「広さは限られるから工夫も必要だけど、そこが面白い」とご夫妻。南の窓沿いの空間はコンテナらしい奥行きがワクワク感を生み、ご夫妻お気に入りのスペースだ。
「5年経った今でも、つくづくいい家だと思います」とご主人。念願のガレージ付きコンテナハウスで、庭先で遊ぶ愛息子とおしゃべりしながら今日もバイクいじりを楽しんでいる。(ナガノの家 Vol.17 2022年 春・夏号掲載掲載)
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