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長野市 / N邸 / 夫、妻、ふたりのお子様
洗練されたデザインが醸す落ち着きのある空間
りんご畑に面した住宅街の一角に建つN邸。ふたり目のお子さまの誕生を機に、奥さまのご実家近くに新しい住まいを構えた。ナチュラルモダンな佇まいは、遠くの山並み、燦々と降り注ぐ陽の光、刻一刻と表情を変える空模様によく馴染む。無垢材のフローリングに、玄関やLDKは薩摩中霧島壁と、自然素材をふんだんに使用した空間。過度に明るくならないように必要なところに絞り配置した照明。やわらかな明かりが心地よさを助長している。1階LDKのキッチンダイニングスペースは大開口窓を設けた開放感あふれるデザインで、窓の先には奥さまのご実家が見える。互いの家のキッチンが向かい合い「料理中に母と目が合ったら楽しい」と構想する奥さま。一方で、リビングスペースは窓を小さくし、外の気配を極力おさえた。プライベート感はあるものの、吹き抜けによって閉塞感を感じることはない。2階にある小窓から楽しそうに顔を出す子どもの姿が目に浮かぶようだ。
設計・施工を手掛けたのは、自然素材使いが評判の関工務店。地元同士、先代の頃から親交があり、信頼を寄せている。代表/関博之さんは、Nさんご夫妻の希望や将来像を一つひとつ丁寧にヒアリングし、間取りに加えて、空気や光に至るまで意匠を施した。「心地よさ」を体現した家に漂う穏やかな気配が、これからの暮らしを物語っている。(ナガノの家Vol.22(2024秋冬号)掲載)