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諏訪市 / S邸 / 夫、妻
理想の家への近道は、自分たちのマストを大切にすること
木の表情を活かした無垢床の風合いと、吹き抜けの開放感が調和したLDK。印象的な間接照明の下に佇むグレーのアイランドキッチンは、奥さまの大のお気に入り。木目クロスをあしらった下がり天井の空間には、シックな落ち着きが漂っている。
そんな開放的かつセンスの良さが光るLDKでわかるように、ご夫妻のこだわりが凝縮されたS邸。そのひとつは外観で、家全体のフォルムはスクエアとしつつ、玄関側の2階部分をオーバーハングさせたデザインがユニーク。さらに塗り壁やポーチの袖壁などで個性を引き出し、訪れる人に「どんな空間が広がっているんだろう」というワクワク感を感じさせてくれる。
一方、予算や日々の掃除、メンテナンスへの配慮から、「必要以上に広くなりすぎないように」という想いも。「だからシューズクロークはあえて設けず、玄関は“見せる収納”の棚のみ。またランドリールームは脱衣室も兼ね、ガス乾燥機を導入してコンパクトにしました」とご主人。その分、優先順位を高く考えていた吹き抜けのある広々としたLDKや2階に設えたご主人の仕事部屋、キッチン奥に設えたパントリーなどのスペースは、当初から思い描いていた希望通りの広さ・カタチで実現することができたのだとか。
新居の住み心地を尋ねると、「家事効率が格段に良くなったのはもちろん、仕事部屋にいることが多かった夫もリビングにいる時間が長くなりました」と奥さま。優先順位を意識した家づくりが、ふたりにとって心地良い、理想の家へとつながった。
(ナガノの家 Vol.22 2024年 秋・冬号掲載掲載)