tsukada architects/塚田建設株式会社 (長野市)
☎026・244・7203
長野市 / M様邸 / 夫、妻、長男
吹き抜けを通じて、家全体がワンルームのようにつながるM邸。大きな窓を配したリビングの先にはウッドデッキが広がり、暖かな光がたっぷり差し込んでくる。
古道具などのインテリアが好きというMさんご夫妻が考えたのは、木とグレーでまとめたシンプルな住まい。SNSの画像を参考にイメージを塚田建設に伝えると、「希望以上のものを提案していただきました。自由度が高いのも魅力で。中でも外壁の板張りはすごくカッコよくて」とご主人。内装のクロスはグレーで統一。テレビの背面の壁にはセメントの風合いを活かした建築素材「ソリド」を用い、グレーの中にも濃淡を加えアクセントに。スタイリッシュな照明や、あえて見せた梁の金具もあたたかみの中にクールな印象を差し込みお洒落にまとまっている。デッドスペースになりがちな階段下はパントリーにして、キッチンとの動線もスムーズにするなど、暮らしやすさへの工夫も。「キッチンはふたり並んで料理しやすいよう壁付けにし、カウンターとしても使えるテーブルを造作してもらいました。使い勝手が本当にいいです」と奥さまもご満悦だ。
視線の抜けを感じるようリビングとつなげたウッドデッキはご夫妻お気に入りの場所。「無垢材を育てていく感じで蜜蝋ワックスを塗るのも楽しいですよ」と、新居の完成を待って誕生した新しい家族と同じように、この家がどんな風に成長していくのか楽しみで仕方がないようだ。(ナガノの家 Vol.21 2024年春夏号掲載)