長野市 ／ U邸 ／ 夫、妻、長女、次女

今もこれからも暮らしやすく 機能的で暖かな住まい

家族の時間もひとりの時間も心地良くする間取りの工夫

閑静な住宅街に佇む木造２階建てのU邸。ご両親から受け継いだ家を建て替えるのにあたり、機能性の高さに定評がある北野建設に新居を依頼した。建物全体を断熱材で覆う外断熱、床下に設置したエアコンの空気によって家全体が暖まる床下暖房が施された高性能な新居に「快適です」とご主人は微笑む。
　暮らしやすさを第一に考えた住まいづくりは、Uさんご家族と設計を担当した同社の高梨さんとの入念な打ち合わせによって進められた。ふたりの子どもたちが使用する部屋は、あえて壁で仕切らずクローゼットを部屋の中央に配置することでプライベートを担保し、ライフステージの変化に対応できる間取りに。一方、リビングダイニングやベッドルームなどは長年愛用する家具がぴったりと収まるようにデザイン。食品庫や階段下倉庫など、奥さまご希望の「たっぷり収納」も備え、ムダ
のない空間に仕上げた。
　「和室は日当たりの良い南側に」とのUさんご夫妻の希望を受け、障子ではなく、遮光・レースが縦方向に調節可能なプリーツスクリーンを提案。明るさを確保しつつも畳が焼けにくいよう配慮した。
　そのほか、バルコニーの奥行きを深く取って多少の雨や雪でも洗濯物が干せるようにするなど、生活の利便性を高める工夫が随所に。ご家族の希望に添った細やかな心配りが反映された住まいは、暖かな空気に包まれていた。（ナガノの家Vol.22（2024秋冬号）掲載）