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南箕輪村 / U邸 / 夫、妻、長女、長男
一見奇抜なへの字の形状が
開放的なのにさりげなく視線を遮り
暮らしやすさをデザイン
ブラックに塗られたスギ板とクシ引き仕上げのベージュの塗り壁のコントラストが美しく、品の良い和モダンテイストが目を引く上原邸。家の中へと進めば、外観からの期待を裏切らないシックでモダンな空間が広がるが、なんといっても圧巻なのはリビングから南に向いて開けた幅3.6mの窓と、その向こうに広がる壮観な眺めだ。「この土地を探すのに2年もかかったんですよ」とのご主人の言葉に、思わず深くうなずいた。
2年の歳月をかけこの土地に出会ったご夫妻だが、実は三角形の変形敷地。いくつかの会社を検討したものの、なかなかこの土地の特性を活かすデザイン提案が出ず、予算も合わなかったという。最後にたどり着いたのがあっとホーム。「自由設計なので、敷地や暮らしに合わせた提案をしてもらえました」との言葉通り、上原邸は三角形の敷地に合わせたへの字型の建物形状が特徴だ。
リビングからへの字の境目にキッチンが、その奥にダイニングへと続くレイアウトはオープンで開放的だが、斜めの微妙な角度がゆるやかな仕切りのように視線を遮ってくれる。「食事中や勉強中はテレビを見せたくないからちょうどいいんです。キッチンからは両方に目が届くのも想像以上に便利」と奥さま。一見デメリットと感じてしまう変形敷地だが、デザインと工夫次第で暮らしやすさがグッとアップすることを実感できる。「敷地やライフスタイルなど、私達の暮らしに寄り添って考えられた住まいだからこそ、これからも楽しみながら時を重ねていけそうです」。
(ナガノの家 Vol.12 2019年秋・冬号掲載掲載)