松本市
株式会社 アスピア
株式会社 アスピア (松本市)
塩尻市 / S邸 / 夫婦2人+子ども2人
Sさん宅を訪れてリビングに通された時、吹き抜けの大きな窓からさんさんと差し込んでいた午後の陽光。取材を進める間もずっと、南側の窓の向こうに隣家が建っている圧迫感を全く感じさせなかったと後で気がつき、驚いた。分譲地の中で、北側の奥に当たる区画を選んだSさん。敷地の南側にはすでに住宅が建っていたため「一番不安だったのが日当たりなんです」と奥さま。しかし、年間通じての日照を綿密に計算して設計してもらった窓のおかげで、光を余さずたっぷり取り込める、明るい住まいができあがった。
家作りはどちらかと言えばご主人がリード。奥さまの希望はただひとつ、キッチンを独立させること。「台所って一番隠したい場所じゃないですか。特にお客様が来た時とか。それに、オープンにしてあるとついつい余計なモノを置きたくなっちゃいそうで…片付けが苦手なんですよね(笑)」。独立キッチンであっても、2階で遊ぶ子どもたちの気配までちゃんと感じられるのは、コンパクトハウスならではのメリットだ。
来春に小学校入学を控えた長女のため、「スタディーコーナーに造作してもらった大きな本棚に、ランドセルなどの必需品をまとめようと決めています」という奥さま。スタディーコーナーはリビングを見下ろす吹き抜けに面し、家中の様子が見渡せるお気に入りの場所。お姉ちゃんが小学校に上がってもしばらくは、ここが姉妹にとって遊び場であり憩いの場所になるに違いない。(ナガノの家 2015年春夏号 vol.3掲載)