株式会社 アスピア (松本市)

松本市 / O邸 / 夫、妻、長女、長男

国宝のある市街地を一望 伸びやかな眺望が広がるLDK

 市街地を一望する高台に建つO邸。子どもの成長に伴い「そろそろ一戸建てを」という時に見つけたのが、胸のすくような絶景が魅力のこの土地だった。ところが土地は東西に細長く、しかも中央にくびれのある変形。そこで新築工事を担当したアスピアが、同じく地場工務店である小林創建とタッグを組んで敷地の欠点を補う設計・施工に知恵を絞ることに。さらに外構担当の南湖園の協力のもとで土地と建物の調和を考えるなど、数社のコラボレーションによって暮らしやすい住まいが誕生した。
 既存の住宅に囲まれた土地だったことと、眺望を最大限活用するためにLDKは2階へ。建物全体を少し東へ向けることで、国宝松本城を中心とした市街の眺望がちょうどバルコニーの正面に広がる。「実家も2階LDKなので抵抗はありませんでした」と奥さま。リビングのソファからもキッチンで料理をしている時にも、清々しい風景が望める。リビング内にはカウンターデスクでパソコンのスペースを設けているほか、仕切りのない子ども室も接続。「“気がつけば自然に家族が集まる”という空間にしたいなぁ」というご主人の希望通りの、和やかな空間になった。
 1階にはご主人がギターやオーディオを楽しむ趣味の部屋や、仕事用のオフィスなどもあるが、やはり自然と足が向くのは2階のLDK。「毎日の暮らしを考えてつくってもらったのが良かったです」と心地よさを実感している様子。ちょっとした悩みや疲れは、窓の外の眺望が忘れさせてくれそうだ。(ナガノの家 2016年春夏号 vol.5掲載)

建物を少し東に向けたことで、市街地を見下ろす風景と向かい合う形となった眺望バツグンのLDK。バルコニー側の大きな窓と続く東のコーナーに縦長のはめ殺し窓を入れたことで、風景が切れずにより一層の開放感を演出。白を基調とした壁面は透湿性のある紙クロスと塗装を組み合わせたもの。テレビの背面だけ木目調を取り入れて アクセントにした

詳細データ

  • 竣工年月/ 2015年 3月
  • 所在地/松本市
  • エリア/松本
  • 階数/2階
  • 工法/木造軸組工法
  • 延床面積/ 141.32㎡ ( 42.75坪 )
  • 1F/ 88.61㎡ ( 26.81坪 )
  • 2F/ 52.71㎡ ( 15.95坪 )

平面図

特徴

  • ウッドデッキテラスあり
  • 趣味スペースあり

企業情報

松本市

株式会社 アスピア

長野県の住宅工務店