松本市
株式会社 アスピア
株式会社 アスピア (松本市)
松本市 / M邸 / 夫、妻
交通量の多い道路に面した間口は6m余り、対して奥行きは50m以上と、東西方向に細長い敷地。しかも南北には隣の建物がギリギリまで迫り、日当たりの要になる南側がふさがれた状況。「難条件だけど、娘夫婦の新居にほど近いこの土地が気に入って」と奥さま。この地にご夫妻で暮らす家を建てることを決め、まずはこの変形敷地を克服するプランニングからスタートした。
敷地に合わせた平行四辺形の個性的な住まいづくりは、以前から縁があったアスピアに頼むことに。半地下構造になった西側は基礎の防水・結露対策をしっかり講じた上でウレタン断熱を施し、高性能の省エネ住宅を実現している。
「山小屋みたいな家をつくりたいと最初にお願いしたんですよ」とはご主人。無垢の木をふんだんに使い、細部のデザインにもこだわった。結果、山岳の高級リゾートのような、落ち着きある洗練された雰囲気が完成。「薪ストーブがいいですよね。パチパチとはぜる火を見てるだけで癒やされますし、翌朝になってもほのかに暖かさが残っています」という奥さまは、ゴチャゴチャと生活感が出てしまう室内にならないよう隠す収納にこだわり、「使い勝手も見た目もスッキ
リ」と喜んでいる。
奥さまがもうひとつこだわった庭づくりは、著名なガーデンデザイナーに依頼。好みの草花や木を配したお気に入りの庭は、家の中からも存分に楽しめるよう開口部も工夫した。庭の眺めに移りゆく季節を感じながら、ふたり暮らしをゆったり楽しむ日々を過ごしている。
(ナガノの家 2016年秋冬号 vol.6掲載)