中澤勝一建築株式会社 (長野市)

長野市 / Y邸 / 夫、妻、長男

ホッとできる何もしない時間。カフェの心地良さを生かした住まい。

 1936年創業の中澤勝一建築が、永年手掛ける在来木造住宅とともに取り組んでいるのが「R+house」。“アトリエ建築家”と呼ばれる選りすぐりの建築家が、デザイン性にこだわりつつも省エネや耐震性を重視し、標準仕様で長期優良住宅の基準をクリアする住宅のことだ。
 集合住宅の生活から「そろそろマイホームを」と考えていたYさん。「デザイナーと建てる家に興味があった」というご主人は、知人から中澤勝一建築がそのスタイルを手掛けていることを聞き、打ち合わせを始めた。最初の話し合いは具体的な間取りよりも生活スタイルや趣味などが中心。「リビングでボーッとしたい」「吹き抜けの開放感がほしい」と希望を伝えたところ、テーマは「カフェのような家」に行き着いた。

 吹き抜けのリビングは真っ白な壁と天井が自然の光を部屋の隅々まで回し、空間に伸びやかさをもたらす。南側は隣家と離れているため、桃の畑が広がるのどかな風景を望める。広めのウッドデッキは、さながらカフェのオープンテラス。お茶を飲んだりBBQをしては話が弾みそうだ。
 また「後で変えられないところにコストをかける」というのが「R+house」の考え方。無垢の床材や断熱材、サッシなど性能面では妥協をせず、長く快適に住める家づくりを目指した。柱や壁の角のアールやアーチ状のニッチなど、中澤勝一建築の匠の技術も彩りをプラス。洗練のデザインと伝統の技術が融合した、唯一無二のデザインハウスである。

(ナガノの家 2014年秋冬号 vol.2掲載)

吹き抜けのリビングは階段も2階廊下もスケルトンで、実際の面積以上に空間の広がりが感じられるように工夫。スタイリッシュな中 にあたたかみを加えてくれるのは無垢材の床。赤みを加えた濃茶とホワイトの対比が、モノトーンとはひと味違うお洒落な空間を創出

詳細データ

  • 竣工年月/ 2013年 12月
  • 所在地/長野市
  • エリア/長野
  • 階数/2階
  • 工法/木造軸組工法
  • 延床面積/ 112.82㎡ ( 34.12坪 )
  • 1F/ 70.59㎡ ( 21.35坪 )
  • 2F/ 42.23㎡ ( 12.77坪 )

平面図

特徴

  • ウッドデッキテラスあり
  • 地震に強い
  • 長期優良住宅
  • 子育て世代の家
  • 自然素材
  • キッチンにこだわり
  • 収納にこだわり

企業情報

長野市

中澤勝一建築株式会社

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