長野市 ／ K邸 ／ 夫、妻、長男

ドーンと広がる開放感 吹き抜けと土間のある家

目の前にのどかな田園風景が広がり、胸がすくような眺めを一望できるＫ邸。「とにかく『ドーン』と景色が眺められる、広がりを最大限に感じられる家にしたくて」と口をそろえる通り、ご夫妻の一番の希望は“開放感のある家”だった。

中澤勝一建築での新築を決め、さまざまな施工事例を見ていたＫさん。「この建築家さんのセンスがいいな」と思っていたところ、マッチングで紹介されたのがその本人でびっくり。そんな出会いから家づくりがスタートした。一番の希望だった“開放感”のために提案されたのは、２階の約半分ほどを占める大きな吹き抜けと、ＬＤＫとフラットにつながるウッドデッキ。縦にも横にも視線が抜け、圧倒的な開放感を感じることができる。光の入り方や見える景色を計算し、適所に設けたピクチャーウィンドウも、さらなる広がりを感じさせるポイントだ。

週末には海釣りに繰り出すというアウトドア派のＫさん家族の暮らしぶりを聞き、アトリエ建築家からはフレキシブルに使える土間スペースも提案された。屋内とも屋外ともつかない空間は、趣味スペースとしてはもちろん、多目的に活躍中。「両親が農作業に来ると、作業着のままここでひと休みして談笑タイム」と、家族間のコミュニケーションにもひと役買っている。

周囲に広がる恵まれた自然を屋内に取り込む工夫が凝らされたＫ邸。「天気がいい時はもちろん雨の日も。朝日が差し込むのも星が見える夜空も、すべての景色が最高です」とご主人が教えてくれた。（ナガノの家　Vol.17　2022年 春･夏号掲載）