小布施町 ／ モデルハウス

コンセプトは平屋暮らし 自然の力を借りて快適に

　玄関を開けた瞬間から木の香りに包まれる、小布施「夢の家」イマイ企画の「平屋暮し」モデルハウス。一見、平屋のように見えるが、実は勾配天井を生かした２階建て。平屋のように１階だけで生活が完結する間取りをとりつつ、２階に可変性のあるフリースペースを設けることで、夫婦ふたりでも、子どものいるファミリーでも、ゆとりある生活を送ることができる。
　勾配天井や梁はマツ。寝室や階段、２階の床は柔らかい肌ざわりの桐。洗面脱衣室には水に強いヒバやヒノキを使うなど場所に合わせて素材をセレクト。壁も和紙や消臭・保温効果の高い火山灰の塗り壁のみと、内装はすべて自然素材にこだわった。無垢の木材は湿度の高い時は水分を吸い込み、乾燥している時は吐き出すという調湿作用があるため、高温多湿の夏でも湿度をコントロール。また断熱、保温効果も高く、冬でも裸足で過ごすことができる。そんな自然素材が作り出す空間をさらに快適にするのが、南極昭和基地でも採用された断熱材と、外壁や屋根を覆う遮熱シート。外気からの影響を最小限にとどめ、室内環境を整えてくれる。
　ほかにも、直射日光を遮る深く出した軒や風を取り込む大きな窓、太陽光で住まいの電気をまかなえるマイクロソーラーなど、自然のパワーを存分に生かした住まいづくりが体感できる。
（ナガノの家　Vol.14　2020年秋･冬号掲載）