長野市 ／ O邸 ／ 夫、妻、長男、長女

南に面した土間が内と外をつなぎ光と風を巧みにデザインする家

長野市郊外の住宅街で、ちょっとアクセントの効いた和モダンの外観が目を引くＯ邸。同じ地区でアパート住まいをしていたご夫妻が、理想の暮らし方と予算…という二条件を満たす土地を手に入れたのは２０１３年のこと。資金の見通しを立て、信頼できるプロに出会うまで約１年、じっくりと準備を進めていった。
　当初はイメージを固めようと展示場巡りに。「でも、『コレ』という家にも、信頼できる人とも出会えなくて」とご主人。そんな時偶然、「イマイ企画」の広告のユニークなコピーが目に入った。「訪れてみると、家づくりに対する想いの強さと真っ直ぐさが印象的で。手掛けた住まいを見せてもらったら、どれも自由設計の良さが全面に出た個性ある住宅ばかり。それぞれのご家族を思って丁寧につくられたことが伝わってきて、『この人におまかせしたい！』 と心に決めました」と奥さまは振り返る。
　間取りはもちろん、素材や設備、一つひとつの窓に至るまで、施主側の要望とプロの提案とを細部まで照らし合わせ、納得の上で進めていった。プランニング上大きな課題だったのは、一部傾斜地を利用した宅地のため、北側の隣家が一段高くなってしまうこと。光と風を室内にどう取り込むのか、緻密な計算を重ねて「住みやすさ」を追求した。
　「遊び心やムダも楽しめる家にしたい」と希望していたご夫妻。実際に住んでみると？の問いに、「生活に幅が出て、家での時間を楽しめるようになりました」と即答。笑顔もひと際輝いていた。（ナガノの家　2016年春夏号　vol.5掲載）