須坂市 ／ S様邸 ／ 夫、妻、長女、長男、夫の母

壁や襖で仕切られた暗く寒い家から自然素材に包まれた暖かな住まいへ

　建て替えを考え、小布施「夢の家」の完成見学会に参加したSさんご夫妻。「家に入った瞬間の、木の香りが素敵すぎました」と奥さまがひと目惚れ。当初は新築で話を進める中、「参考までに」と訪れたリノベーションの見学会で、築50年の家とは想像もつかないほどデザイン性の高い住まいに一新した姿を見てびっくり。思い出のある家を壊すのは忍びない、でも高性能の家が欲しい、広いリビングや三世代で暮らすために必要な個室が欲しい…など、新築ではなかなか希望通りにいかなかったことがすべて叶う…と、急遽リノベーションへと舵を切った。

　美しい彫刻が施された欄間や立派な床柱などは残しつつ、開放的で動線の便利な住まいにリセット。断熱・遮熱工事を徹底し新築並みの性能を実現したため、広い空間のどこにいても均一に暖かい。採光計画を見直すことで、昼間は電気を付けなくてもいいほどの明るさも実現。何より赤マツや桐など無垢材をふんだんに使った憧れの木の住まいに、奥さまは心から満足しているという。「暗くて寒かった家が今では嘘のよう。暮らしてみても、後悔のコの字もありません」と話すご主人の笑顔が印象的だった。（ナガノの家リフォームリノベーションVol.7　2022-2023掲載）