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小布施町 / M邸 / 夫30代、妻30代、長女2歳
玄関を開けると木の温もりに包まれた空間がゆったりと広がり、リビングの吹き抜けからは明るい光がさんさんと注ぐM邸。早くマイホームが欲しかったというご主人が、仕事上で知り合いだった今井社長に「家が建てたい」と最初に伝えたのは24歳の頃。その返事は「家は付き合いで建てるもんじゃない。家の良さ、素材の良さをわかってもらえなきゃ断る」。その言葉から、“本物”への意識が高まった。
造園業に携わるご主人にとって、木は幼い頃から親しんできたもの。しかし家づくりの際は、「建材としての木には詳しくないからプロに任せるのが一番」と考えた。伝えた要望は、「光・明るさを大切にしたい」という点のみ。建物だけでなく、建具やカーテンまでプロの視点でコーディネートしてもらえるのが同社の家づくり。できあがった家は希望以上だという。
「玄関を開けて、家に入ったときに目に入る風景は特別です。薪ストーブと大黒柱と、家族の姿。これを見るとリセットされて、仕事モードから切り替わる感じがします」とご主人。本物素材にこだわった家は、裸足で過ごすのが心地よい木の温かみがあるだけでなく、心身ともにリラックスできる家族の空間を生み出した。
―「シンボルがあるってなんか、イイ」―
M邸の象徴となっている大黒柱と薪ストーブ。ちょうど地元の御柱の年に施工を開始したこともあり、イマイ企画にある御柱を見つけ、大黒柱にすることにした。なるべくその姿を生かすようにと何度も位置を変えながらプランを練り現在のポジションに。いまは「寄りかかってテレビを見る」という、ご主人の定位置になった。「当初はパキーンと音がしたんです。『柱も生きてる、一緒に生活してるんだなぁ』と感じました」と奥さま。今はM邸の大黒柱として、子どもの成長の印を刻み続ける。
見学会で見つけた薪ストーブもすぐに導入を決めた。北海道出身の奥さまにとっては必須アイテム。「スタイリッシュな薪ストーブなので、夏でも邪魔にならないんです。これひとつで家全体が温かくなるし、ヒーターとは違うやわらかい温かさ。火を見るのも楽しくてガンガン薪をくべたら、夜は熱くて寝られなくなったこともあります(笑)」
―“本物”だからこそ快適な住空間ができた―
リビングをはじめ、多くの床に使った素材は桐材。柔らかさのある質感と温もりは、裸足でいるのが心地よい。「これもひと目惚れです。桐の床にできるのもイマイさんならではの強み。イマイさんのところで本物を見てしまったから、ほかの選択肢はなかったです」とご主人が力説してくれた。
壁や天井に使用する素材にもこだわった。バナナ繊維の和紙壁紙や火山灰の壁は、温度や湿度の調節機能を有し、快適な住空間を生み出すのに役立っている。(ナガノの家 2014年春夏号 vol.1掲載)