長野市
株式会社湯本建築設計
株式会社湯本建築設計 (長野市)
長野市 / O邸 / 夫、妻、長女、長男
ご主人の祖父が造ったという日本庭園に向けて大きく窓を開き、リビングと庭とのつながりを感じられるO邸。庭の向こうには両親の住まいが連なり、近すぎず遠すぎず、ちょうどいい距離を持つ敷地内同居の住まいだ。
ご夫妻の希望は自然素材を使った薪ストーブのある家。知人の紹介がきっかけで湯本建築設計の「すまい教室」に参加するようになったご夫妻。家づくりへの思いに共感したことが始まりだった。床は経年変化の美が楽しめる無垢のパイン材。造作家具ですっきりとまとめたリビングの正面には、ご主人念願の薪ストーブを据えた。また、先代のものを受け継ぎたいと庭にはあえて手を付けず、LDKとつながるウッドデッキを設置。「ここで朝食やおやつを食べたい」という奥さまに、ご主人も「仲間とのバーベキューがすぐに実現できそう。見た目以上の広さを感じる」と満面の笑み。大きく張り出した軒にすだれをかければ、直射日光をさえぎり、心地よい風が部屋の中にそっと流れ込んでくる。「部屋を明るくしたい」と最初は吹き抜けも考えたが、「窓にして正解でした」と奥さま。「子どもの頃に走り回った庭を、自分の子どもが同じように走り回る日が来るとは…」と、ご主人も感慨深そうに庭で遊ぶ長男を見つめていた。