長野市
株式会社湯本建築設計
株式会社湯本建築設計 (長野市)
中野市 / A邸 / 夫、妻
結婚を機に家づくりを考えはじめ、ご実家の敷地内に新居を建てたAさんご夫妻。高社山麓のゆるやかな斜面に佇む家は、付かず離れずの位置に母屋があり、農地に隣接。のんびりとした風景によく馴染むデザインの、コンパクトな住まいだ。
様々な家を見学して歩いたが、見るほどに夢が膨らみ、かえって悩み始めることに…。「そんな時、この場所とスペースを活かす家を提案してくれたのが湯本建築設計さんでした」。お姉さま夫妻の家を手がけたという縁も手伝い、依頼を決めた。
湯本建築設計がつくる規格住宅「誠の家25坪」を依頼。大窓から入る陽光が住まいの中央ほどまでを照らす、おおらかで明るい雰囲気が魅力だ。冬は大窓が日差しを取り込み温もりを届け、夏は深い軒が直射日光を遮り、風が抜けて爽やか。暖房はエアコン1台のみだが、2階床の一部を格子にすることで暖気が上階にも届く工夫がされている。
「床座生活が落ち着く」とダイニングセットを置いていないため、LDKには余裕があり見た目も広々。水回りが2階にあるプランに不安もあったが、「洗濯や朝の身支度がすべてワンフロアで行えて効率的」と、住んでみて快適さを実感中だ。
A邸の雰囲気はご夫妻の人柄そのまま。穏やかでほっこり暖かな暮らしが紡がれている。
(ナガノの家 Vol.13 2020年 春・夏号掲載)